「ネットショップを始めたい!」そんな風に思って、Amazonや楽天、それからBASEやSTORESみたいなECサイトを調べたこと、ありませんか?
私も、その一人でした。
でも、そこで目に飛び込んできたのが販売手数料の高さ。
商品が売れるたびに、数%どころか、場合によっては十数%も持っていかれるなんて…。
これ、正直どう思いますか?
せっかく頑張って売っても、「売上=利益」にならない現実。
ちょっと納得できないですよね。
むしろ、「なんでこんなに取られるの?」って、腹が立つくらい。
そこで私は、「販売手数料のかからない方法」を本気で探し始めました。
いろいろ調べて試してみた結果、たどり着いた答えがWordPressとWooCommerceを使ったネットショップの作成です。
この記事では、私が販売手数料無料のネットショップを作っていく過程を全て公開します。
この記事は、単に情報を集めただけの内容ではありません。
私自身が根拠を持って判断するために必要な情報を徹底的に調べ、わかりやすく整理しました。
そのため、この記事を読めば、私がどんな考えでECサイトを選んだのか、具体的に理解できる内容になっています。
これからWordPressでECサイトを作ろうと考えている方には、他では得られない実践的な内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
WooCommerceを使ったネットショップの作り方を徹底解説
ネットショップの作成手順は以下の通りです。
実際に私が作業した内容を詳しく解説しています。
これを見れば、あなたも同じようにオンラインショップを無料で作成できるでしょう。
1.サブドメインの設定
サブドメインの設定方法については以下の記事を参考にしてください。
2.サブドメインにWordPressをインストール
サブドメインを設定した後は、サブドメインにWordPressをインストールします。
詳しい手順は以下の記事で紹介しています。
3.WooCommerce対応のWordPressテーマの選び方
WooCommerce対応の無料おすすめテーマの選び方は以下の記事で解説しています。
4.おすすめのWordPressテーマ「Ocean WP」のインストール手順
私がもっともおすすめする、WooCommerce対応のWordPress無料テーマ「Ocean WP」のインストール手順を詳しく解説しています。
参考にしてみて下さい。
5.WooCommerceプラグインのインストール
WooCommerceのインストールや使い方については以下の記事で詳しく解説しています。
6.WooCommerceにStripeを設定する方法
WooCommerceにクレジットカード決済機能のStripeを導入する手順を以下の記事で解説しています。
7.WooCommerceサイトのセキュリティ設定
WooCommerceサイトを運営する上で必要なセキュリティ対策を網羅的に解説しています。
画像付きの手順で解説しているので安心して作業できます。
ガチガチにセキュリティを固めておきましょう。
販売手数料を無料に!ネットショップでWordPressを選んだ理由
ネットショップを開設する方法はいくつもありますが、私がワードプレスを選んだ理由は3つあります。
- 販売手数料を無料にしたいという強い思い
- ブログを活用した集客
- ワードプレスの知識を活かせる
ほとんどの方が、安くECサイトを作りたい。
このように考えているのではないでしょうか。
任せてください。
それぞれ詳しく説明していきます。
販売手数が無料
ネットショップを運営する際、多くのプラットフォームでは販売手数料が発生します。
例えば、以下のようなサービスです。
プラットフォーム | 販売手数料 |
---|---|
Amazon | 8%~15% |
メルカリShops | 10% |
楽天 | 2%~7% |
STORES | 3.6~5% |
Shopify | 0.5%~5%+440円 |
カラーミーショップ | 3.14%〜 |
BASE | 3%+40円 |
Yahoo!ショッピング | 0円 |
Wix | 0円 |
WordPress(WooCommerce) | 0円 |
WordPress(Welcart) | 0円 |
これらのサービスは便利ですが、販売手数料が高すぎませんか?
これに加えて、決済手数料も加算されます。
商品が売れるたびに数%から十数%が引かれてしまう現実…。
この中で、販売手数料が無料で運営できるのはYahoo!ショッピング、Wix、WordPressだけなんです。
ただし、Yahoo!ショッピングの場合、売上から最低でも合計3.5%が引かれてしまいます。
- ストアポイント原資負担(1%は必須)
- キャンペーン原資負担(1.5%は必須)
- アフィリエイトパートナー報酬(1%は必須)
一方で、Wixは月額料金が2,100円~必要です。
しかし、WordPressなら決済手数料以外は一切かからず、売上を全て自分のものにすることが可能です。
努力がダイレクトに利益につながる仕組みは、運営者として非常に魅力的でした。
ブログのアクセスを活かせる
ワードプレスでネットショップを作るメリットは、販売手数料が無料なだけではありません。
既にブログを運営している場合、そのアクセスを活用して集客が可能です。
例えば、Amazonや楽天などのECモール型プラットフォームは、すでに膨大なユーザーを抱えているため、集客力が高いですがライバルとの価格競争がデメリットとなります。
一方、WordPressでネットショップを作る場合は、自分で集客を行う必要がありますが、お客様は独占することができます。
ブログに多くのアクセスがある場合、読者をネットショップに誘導することが可能です。
特に、自分の商品が読者の悩みを解決するものであれば、購買意欲が高まるのではないでしょうか。
例えば、「腰痛に悩む人向けにおすすめのグッズを販売する」といった場合、自分のブログを通じて「こんな商品で悩みを解決できます!」と提案することができます。
読者の悩みを自分の商品で解決できることほど素晴らしいことはありませんよね?
ワードプレスの知識を活かせる
WordPressを活用したネットショップ作成には、一定の知識と労力が求められます。
私自身、WordPressについてネット検索で大体の問題を解決できる程度の知識があるため、自分に合っていると感じています。
WordPressに慣れている方であれば、WEBサイトやYouTubeの解説を参考にしながら導入できるのではないでしょうか。
ただし、WordPressの知識が浅い方や、手軽にオンラインショップを開きたい方は、この方法は向いていないです。
その場合、BASEやSTORESといった初心者向けのサービスを検討するのも一つの選択肢です。
WooCommerceとWelcartのどちらを選ぶべき?
WordPressのプラグインを活用してECサイトを構築する際、選択肢は大きく分けてWooCommerceとWelcartの2つに絞られます。
その理由は圧倒的なシェア。
- WooCommerce:世界No.1のシェア
- Welcart:日本国内No.1のシェア
シェアが大きいということは、それだけ多くの方からの支持を受けており、信頼できるということが考えられます。
また、メジャーなプラグインは使い方の解説情報など調べれば見つけることができるのも大きなポイントです。
では、WooCommerceとWelcartのどちらを選ぶべきか?
ネットで調べても比較記事はあるものの、結局どちらを選べばいいのかよく分からないものばかり。
だから、自分で調べてどちらがいいのか比較して決めた結果、私はWooCommerceを選びました。
比較項目 | WooCommerce | Welcart |
---|---|---|
コスト | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
決済方法の種類 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
導入しさすさ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
口コミ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
導入判断 | 採用 | 不採用 |
コスト、決済方法の種類、導入のしやすさ、口コミの4つの切り口で、徹底気に比較したので、詳しく見ていきましょう。
管理機能でコスパの比較
ここでは、管理機能を比較し、どちらがコスパがよいかを表で示しています。
結論、WooCommerceの方が無料で使える機能が多いのでコスパが高いです。
管理機能比較 | WooCommerce | Welcart |
---|---|---|
日本語化 | 無料プラグイン | 〇 |
商品管理 | 〇 | 〇 |
在庫管理 | 〇 | 〇 |
受注管理 | 〇 | 〇 |
顧客管理 | 〇 | 〇 |
ダウンロード販売 | 〇 | 〇 |
サービス販売 | 〇 | 〇 |
複数配送先設定 | 〇 | 有料プラグイン |
配送料設定 | 〇 | 〇 |
配送時間 | 無料プラグイン | 〇 |
お気に入り機能 | 無料プラグイン | 有料プラグイン |
定期購入 | 有料プラグイン | 有料プラグイン |
クーポン管理 | 〇 | 有料プラグイン |
クレジット決済 | 無料プラグイン | 〇 |
ポイント付与 | 無料プラグイン | 〇 |
〇:標準機能
お客様の決済手段
まずは、お客様の決済手段を把握しましょう。
以下の図は令和2年総務省のインターネットを使って商品を購入する際の決済手段のデータとなります。
複数回答のため、すべての項目の合計が100%を超えています。
インターネット購入の決済方法から学べる3つの重要ポイント
お客様に合った決済方法にすることで、購入の取りこぼしを最小限にできると考えられます。
ですが、決済方法は概ね2択で、ほとんどのお客様がクレジットカードを利用しており、クレジットカードを持っていない若年層がコンビニ払いを利用しているものと推察されます。
もし、ライバルサイトが決済方法を銀行振り込みのみの設定にしていた場合、ライバルサイトをぶち抜ける可能性があります。
1. クレジットカード対応は必須
購入者の75%がクレジットカードを利用。
ECサイトには最優先で導入すべき。
2. コンビニ払いで幅広い層に対応
特に若年層やクレジットカードを持たない人にはコンビニ払いが人気。
選択肢として追加すると幅広いユーザーに対応可能。
3. 電子マネーやQR決済の導入
若年層やスマホ利用者をターゲットに、電子マネーやQRコード決済(PayPay)を導入するのが効果的。
決済方法の比較
決済機能を以下の表にまとめています。
特に人気な決済代行会社を選定して比較しました。
WooCommerceの方が、無料で使用できる決済サービスが多いことが分かりました。
決済方法 | WooCommerce | Welcart | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Stripe | PayPal | KOMOJU | PayPal | ゼウス | イプシロン | Amazon Pay | |
クレジットカード決済 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
Amazon Pay | × | × | × | × | × | × | △ |
Google Pay | 〇 | × | × | × | × | × | × |
Apple Pay | 〇 | × | × | × | × | × | × |
PayPay | × | × | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
LINE Pay | × | × | 〇 | × | × | × | × |
コンビニ決済 | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
代金引換 | × | × | × | × | × | 〇 | × |
銀行振込 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
後払い | × | × | 〇 | × | × | × | × |
キャリア決済 | × | × | 〇 | × | × | × | × |
初期費用 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
月額費用 | なし | なし | なし | なし | なし | 1,000円~ | 5,500円 |
〇:無料サービス △:有料サービス ×:非対応
WooCommerceを導入する場合は、StripeとKOMOJUを入れておけば問題なさそうです。
導入のしやすさ
導入のしやすさも判断基準の一つとしました。
今回は、サポートなしでインターネットの情報を頼りに導入できるかを条件としています。
そのため、ネット検索時に導入手順を解説しているサイトや動画の数を調査しました。
結果として、WooCommerceの方がわずかに導入手順に関する情報が多いという結果になりました。
比較対象 | WooCommerce 導入 | Welcart 導入 |
---|---|---|
WEBページ数 | 81 | 57 |
YouTube動画本数 | 502 | 453 |
WEBページ数は、Yahoo!で「WooCommerce 導入」および「Welcart 導入」をタイトルに含むサイト数を調査しました。
さらに、YouTubeの動画本数については、「WooCommerce 導入」および「Welcart 導入」に関連する動画を対象に、YouTube APIを使用しPythonでプログラミングしてデータを抽出して比較しました。
口コミ
WooCommerce派の意見
導入のしやすさではWooCommerceの方が分がありそうです。
WordPressでECサイトを作るときWoocommerceの方がWelcartよりはるかに使い勝手が良かった。ググってもYouTubeでもWoocommerceの方がはるかに情報源多いし。#駆け出しエンジニアと繋がりたい #Webデザイナーと繋がりたい
— でーたり@AIソフトウェア/アプリ開発 (@dataly_ai) January 17, 2022
#Welcart ウェルカートと #WooCommerce は度々比較されますが、決済の導入にについてはWooCommerceがダントツ楽です。しかも各クレカ手数料は一律3.6%
— ヨギさん@石垣島No1地域メディア運営|特化サイト構築中 (@ishigaki_yogi) May 20, 2021
Welcartは外部の決済代行業者と直接やりとりして審査まで3週間かかりますし、商品掲載していないと審査もできない。手数料のバラつきもあります。
Welcart派の意見
一旦導入してしまえば、Welcartが自己管理やメンテナンス面において簡単なようです。
https://t.co/7Gnc2aJE6F
— ツイキカズヤ@牡蠣ひとすじ80年 (@tsuikist) July 26, 2022
WordPressでECサイトを構築したい方はWelcartがオススメです!WooCommerceを利用していましたが、自己管理の移行タイミングで乗り換えました。ECサイトは決済や配送先など個人情報扱うので、プラグイン干渉は配慮しなければなりませんが😇だいぶ使い慣れた(笑)
最近、WooCommerce構築構成より運用後のメンテナンス性として、Welcart構築の方が平和で、理解が薄いデベロッパー民はその方が良いと思う。
— Jazz (@ifNoob) October 3, 2023
セキュリティ面の不安は?
WordPressでのネットショップは、セキュリティリスクを指摘している方も多いです。
WordPressはオープンソースであり、内部コードが公開されており、脆弱性が見つかるとサイバー攻撃を受けるリスクがあります。
一方で、多くのECサイトがWordPressで作成されている実態があり、私のライバルサイトもワードプレスでECサイトが作成されていました。
正しいプラグインを選び、適切に管理運用することで十分に安心して取り組むことができると考えます。
以下は最低限のセキュリティ対策をご紹介します。
セキュリティプラグインの導入
WordPressには、セキュリティを強化するための優れたプラグインが豊富に揃っています。
特に「Wordfence Security」のプラグインが人気で私も使用しています。
これは、リアルタイムで攻撃を監視し、疑わしいアクセスを遮断します。
信頼できる決済システムの活用
ECサイトで最も重要視されるのが、クレジットカード決済のセキュリティです。
私は以下のような信頼性の高い決済プロバイダーを利用しようと考えました。
- Stripe
- PayPal
これらは3Dセキュア2.0に対応しており、不正利用を防ぐための高度な本人認証技術が組み込まれています。
また、これによりカード情報を自分のサーバーで扱う必要がなくなり、セキュリティの責任をプロバイダーに委ねることができます。
基本的なセキュリティ対策
セキュリティが弱いと感じるケースの多くは、プラグインやWordPress本体を放置し、アップデートを怠ることが原因です。
最新バージョンに保つことで、脆弱性を減らすことが可能です。
プラグインの自動更新機能をONにしておけば、アップデート忘れも防げます。
- WordPress本体、テーマ、プラグインは定期的に最新バージョンに更新
- 不要なプラグインやテーマは削除
- 強力なパスワードを使用
古いバージョンのまま使うのはセキュリティ上ヤバいです。
不要なプラグインやテーマは削除して、不用意なコードが残るリスクを減らします。
また、強力なパスワードで、管理者アカウントの不正アクセスを防止しましょう。
なぜサブドメインを使ったのか?ドメイン代0円で始めるネットショップ
オンラインショップのドメインをどのように決めたのかを解説します。
候補として挙がったのは以下の4つです。
- オンラインショップだとすぐにわかる「haru-art-design.shop」
- 独自ドメインのサブドメイン「shop.haru-art-design.com」
- 独自ドメインのサブディレクトリ「haru-art-design.com/shop/」
- シン・エックスサーバーの無料サブドメイン「wp669215.wpx.jp」
最終的に選んだのは shop.haru-art-design.com でした。
選択の際には以下の4つの指標を重視しました。
指標 | コスト | メインサイトとの関連性 | SEO効果 | WordPressのテーマ |
---|---|---|---|---|
haru-art-design.shop | △ | あり | ゼロから | 新規 |
shop.haru-art-design.com | 〇 | あり | 継承 | 新規 |
haru-art-design.com/shop/ | 〇 | あり | 継承 | 継承 |
wp669215.wpx.jp | 〇 | なし | 高い | 新規 |
1. コスト
「.shop」や「.jp」などのドメインを新規で取得すると、ドメイン取得費用と、ドメイン更新費用がかかります。
一方で、独自ドメインのサブドメインや無料サブドメインを利用する場合は追加費用がかからないため、コストを抑えられます。
2. メインサイトとの関連性
「wp669215.wpx.jp」のような、契約時に付属するサーバーの無料サブドメインは、メインサイト(haru-art-design.com)とのつながりが薄くなります。
一方、「haru-art-design.shop」、「shop.haru-art-design.com」や「haru-art-design.com/shop/」を選ぶことで、メインサイトとの統一感を保ちながら訪問者に信頼感を与えることができます。
3. SEO効果
新規ドメインはドメインパワーがゼロからのスタートとなるため、SEO効果が出るまでに時間がかかります。
一方、「shop.haru-art-design.com」のサブドメインや「haru-art-design.com/shop/」のサブディレクトリはメインドメインのドメインパワーを引き継ぐことができ、検索エンジンでの評価を早期に高めることが可能です。
また、「wp669215.wpx.jp」のような、サーバーの無料サブドメインは、最近ひそかにドメインパワーが高いと話題になっています。
初期段階でドメインパワーが30ほどあるという噂もあります。
4.WordPressのテーマ
ネットショップを作成するには、専用のWordPressテーマが必要です。
サブディレクトリではメインサイトのテーマを引き継ぐ仕様のため、メインサイトもネットショップ用のテーマに変更する必要があります。
例えば、現在Swellテーマを使用していますが、WooCommerceのプラグインに対応していないため、別のテーマに変更する必要があります。
そのため、ブログとネットショップでテーマを分けたい場合、サブディレクトリは選択肢から除外されます。
サブドメインや新規ドメインを利用する方法が適切です。
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