- 「WordPressのルートディレクトリってどこにあるの?」
- 「ルートディレクトリにファイルを設定する方法は?」
この記事では、そんなあなたの疑問をスッキリ解決します。
この記事にたどり着いたあなたは、おそらく以下のような認証ファイルや広告設定用ファイルを設定しようとして、つまずいているところじゃないでしょうか?
- Googleサーチコンソールの認証ファイル「googleXXXXXXXXXXXX.html」
- Bingウェブマスターツールの認証ファイル「BingSiteAuth.xml」
- Googleアドセンス広告配信用の「ads.txt」
私も以前、Bingウェブマスターツールの登録を試してみたのですが、手順がざっくりとしか説明されておらず、「認証ファイルをルートディレクトリにアップロードしてね!」という簡単な説明だけで、どうすればいいのか分からず、めっちゃ沼った経験があります。
でも、大丈夫。
この記事では、WordPressのルートディレクトリの場所と、そこにファイルを設定するための具体的な手順をしっかり解説します。
Googleサーチコンソールの認証や広告設定に必要なファイルを、正確にかつ簡単に設定する方法が分かりますので、最後まで読んでいただければ、あなたの悩みもスッキリ解消するでしょう。
さらに、
そもそもルートディレクトリってなんやねん?
と思っている方も多いかもしれませんね。
この機会に、ルートディレクトリをしっかり理解することで、今後のサーバー管理やSEO対策もスムーズに行えるようになります。
この記事を参考にして、サクッとに設定を完了しましょう。
WordPressのルートディレクトリはどこ?簡単な確認方法を解説
サクッとルートディレクトリの場所を見つけちゃいましょう。
まず、ルートディレクトリがどこにあるかを簡単に説明します。
確認方法は以下の2つがあります。
- レンタルサーバーの初期設定を確認する方法
- WordPressのサイトヘルスで確認する方法
基本的には、ルートディレクトリを変更したり特別な設定を行っていない限り、「①レンタルサーバーの初期設定を確認する方法」で十分です。
もし、ルートディレクトリを自分で変更したり、設定がわからなくなってしまった場合には、「②WordPressのサイトヘルスで確認する方法」で、実際に現在どのディレクトリが設定されているかを確認する方法がおすすめです。
方法①レンタルサーバーの初期設定を確認する方法
ルートディレクトリは、各レンタルサーバーごとに初期設定で場所が決められています。
各レンタルサーバーでは、多くの場合「public_html」や「www」という名前のフォルダがルートディレクトリとして設定されています。
/home/サーバーID/独自ドメイン名/public_html/
このパスの中では、「public_html」フォルダがルートディレクトリに該当します。
/home/アカウント名/www/
このパスの中では、「www」フォルダがルートディレクトリです。
つまり、各サーバーのパスの中で「public_html」や「www」というフォルダが、Webサイトの「ルートディレクトリ」です。
そのため、あなたが契約しているサーバーでのルートディレクトリの場所を、以下の表で確認しましょう。
レンタルサーバー名 | ルートディレクトリの場所 |
---|---|
エックスサーバー | /home/サーバーID/独自ドメイン名/public_html/ |
シンエックスサーバー | /home/サーバーID/独自ドメイン名/public_html/ |
ConoHa WING | /home/ユーザー名/public_html/ |
mixhost | /home/ユーザー名/public_html/ |
ロリポップ! | /home/users/ユーザーID/ロリポップID/独自ドメイン名/ |
さくらのレンタルサーバー | /home/アカウント名/www/ |
スターサーバー | /home/サーバーID/独自ドメイン名/public_html/ |
カラフルボックス | /home/ユーザー名/public_html/ |
バリュサーバー | /home/ユーザー名/public_html/ |
コアサーバー | /home/ユーザー名/public_html/ |
お名前.comレンタルサーバー | /home/ユーザー名/public_html/ |
ほとんどのレンタルサーバーでは、public_html フォルダがルートディレクトリとして使用されています。
ただし、ロリポップ!のように「public_html」というフォルダが存在しないサーバーもあります。
こうした場合には、次の「サイトヘルス機能」を使って正確なルートディレクトリを確認しましょう。
方法②WordPressのサイトヘルス機能で確認する方法
ルートディレクトリの場所がわからない場合や、自分でディレクトリを変更してしまった場合は、WordPressのサイトヘルス機能を使って現在のルートディレクトリを確認できます。
サーバーのファイル管理でファイルを設定する手順
ルートディレクトリにファイルをアップロードしてみましょう。
ルートディレクトリの場所が分かったら、認証ファイルや広告ファイルを実際に設定してみましょう。
ファイルの設定方法は基本的に2つあります。
- レンタルサーバーのサーバーパネルから設定する方法
- FTPソフトを使用する方法
ここでは、比較的設定が簡単な方法の「①レンタルサーバーのサーバーパネルから設定する方法」について解説します。
各レンタルサーバーごとにサーバーパネルの呼び名がが違うので以下の表を参考にしてみてください。
レンタルサーバー名 | ファイル管理方法 |
---|---|
エックスサーバー | サーバーパネルの「ファイル管理」を使用 |
シンエックスサーバー | サーバーパネルの「ファイル管理」を使用 |
ConoHa WING | 管理画面から「ファイルマネージャー」にアクセスし、直接ファイル操作可能 |
mixhost | cPanelの「ファイルマネージャー」から管理 |
ロリポップ! | 「ロリポップ!FTP」またはユーザー専用ページの「ファイルマネージャー」から管理 |
さくらのレンタルサーバー | コントロールパネルの「ファイル管理」または、「さくらのFTP」で直接管理 |
スターサーバー | サーバーパネルの「ファイルマネージャー」を使用 |
カラフルボックス | cPanelの「ファイルマネージャー」で管理 |
バリュサーバー | cPanelの「ファイルマネージャー」を使用 |
コアサーバー | コントロールパネルから「ファイルマネージャー」にアクセスし、ブラウザ上で管理可能 |
お名前.comレンタルサーバー | サーバーNaviから「ファイルマネージャー」にアクセスして管理 |
FTPソフトのFileZillaでサーバー接続方法については以下の記事を参考にしてみてください。
レンタルサーバーのサーバーパネルから設定する方法
今回は例として、エックスサーバーのサーバーパネルを使って、ルートディレクトリへBingウェブマスターツールの認証ファイル「BingSiteAuth.xml」を設定してみます。
各レンタルサーバーのログインページは以下のリンクをご利用ください。
アカウントIDとパスワードが分からない場合は、レンタルサーバーを契約した際に届くメールに情報がありますので確認してみてください。
この時点で、
「/home/サーバーID/独自ドメイン名/public_html/」のうち、
「/home/サーバーID/」
まで開いたことになります。
画像ではこのサイトのドメインである「all-sunday.net」となっていますが、あなたの独自ドメインをクリックしてください。
この時点では、
「/home/サーバーID/独自ドメイン名/public_html/」のうち、
「/home/サーバーID/独自ドメイン名」
まで開いたことになります。
これで、ルートディレクトリ「/home/サーバーID/独自ドメイン名/public_html/」のパスが開けました。
ルートディレクトリへBingウェブマスターツールの認証ファイル「BingSiteAuth.xml」をアップロードします。
認証ファイルが正しく設定されているか確認する方法
さぁ、後は正しく設定されているか確認するだけです。
ルートディレクトリに認証ファイルが設定できたら、実際に認証してみましょう。
今回は、Bingウェブマスターツールの認証を想定して解説します。
認証完了後に認証ファイルは削除すべき?
ルートディレクトリに認証ファイルを設置して無事に認証が成功した後、その認証ファイルを削除すべきか迷うことがあるかもしれませんね。
結論、認証ファイルは削除しなくても問題ありません。
認証が完了したらファイルはそのまま残しておいても影響はありませんし、削除する必要もありません。
認証ファイルは、今後再度認証が必要になった場合や設定を変更する際に役立つこともあるため、基本的にはそのままにしておくことをお勧めします。
もしサーバーの容量を気にする場合や、セキュリティ上の理由で削除したい場合は、その時点で削除しても認証の状態が失われることはありません。
ルートディレクトリとはサイト全体をまとめている親フォルダです
お疲れさまでした!
ここまでで、認証ファイルの設定やアップロードはバッチリできましたよね?
ついでに、「ルートディレクトリって結局なんやねん?」とモヤモヤしてた方、ここでスッキリさせておきましょう!
ルートディレクトリとは?
次の図のように、エックスサーバー全体が「パソコン本体」、ドメインごとのフォルダが「ドライブ(例: Cドライブ)」、ルートディレクトリが「各ドライブの中の一番上のフォルダ」と考えると分かりやすいです。
エックスサーバー全体(サーバーID: s1234567)
│
├── example1.com (独自ドメイン)
│ └── public_html ←【ルートディレクトリ】
│ ├── wp-admin
│ ├── wp-content
│ └── index.php
│
├── example2.com (別の独自ドメイン)
│ └── public_html ←【ルートディレクトリ】
│ ├── wp-admin
│ ├── wp-content
│ └── index.php
- サーバー全体:パソコン全体(例: C: や D: が含まれる本体)
- 独自ドメイン:各ドライブの分岐(例:
C:\
,D:\
など) - ルートディレクトリ:各ドライブの中の最上位フォルダ(例:
C:\Users\
)
用語 | パソコンでの例 | エックスサーバーでの例 |
---|---|---|
サーバー全体 | パソコンの本体 | /home/s1234567/ |
独自ドメイン | Cドライブ、Dドライブ | /home/s1234567/example.com/ |
ルートディレクトリ | C:\Users\ など | /home/s1234567/example.com/public_html/ |
なんでルートディレクトリに認証ファイルを置く必要があるの?
例えば、GoogleやBingに「このサイトの持ち主は私ですよ!」と証明するときに、認証ファイルをルートディレクトリに置くことで、「このフォルダに含まれるすべてのもの(=サイト全体)を私は管理していますよ!」と証明できるのです。
もし子フォルダ(例えば「wp-admin」など)に認証ファイルを置いても、「このフォルダだけの所有権はわかるけど、サイト全体の所有権はどうなの?」と疑われてしまいます。
だから、サイト全体を管理しているルートディレクトリに認証ファイルを置く必要があるのです。
サーバーによって呼び方が違うだけ
「public_html」「www」など、サーバーごとにルートディレクトリの名前が違うのでややこしいですが、どれも「サイト全体をまとめている親フォルダ」のことです。
「ルートディレクトリ=サイト全体をまとめている親フォルダ!」
これだけ覚えておけばOKです!ちょっとでもスッキリできたなら嬉しいです。
今後また「どこにファイルを置くんだっけ?」と迷ったら、「親フォルダに置く」と思い出してくださいね!
ルートディレクトリを変更するとセキュリティが向上
ここでちょっとお役立ち情報をお伝えします。
ここまででルートディレクトリについても理解できたかと思います。
実は、このルートディレクトリを工夫すると、セキュリティを強化できるので簡単に概要をご紹介しますね。
ルートディレクトリを変更するメリット
ルートディレクトリの構成は、サーバーやサイトを攻撃する者にとっては「よく知られた情報」です。
「public_html」「www」といったデフォルトのフォルダ名やファイル構造は、攻撃対象として真っ先に狙われやすい傾向があります。
特に私が運営しているメディアでは、シンガポールからの不正アクセスが多いですね。
そのため、ルートディレクトリや重要ファイルの場所を変更することで、攻撃者の侵入を防ぎやすくなり、セキュリティが向上します。
重要ファイルの移動が効果的
特にWordPressサイトを運用している場合、「wp-config.php」などの重要ファイルがルートディレクトリ直下にあると、不正アクセスを試みる攻撃者に狙われやすくなります。
対策として、ルートディレクトリとは異なるサブディレクトリにこれらのファイルを移動することが効果的です。
- 変更前:public_html/wp-config.php
- 変更後: public_html/secure-folder/wp-config.php
このように配置を変えることで、標準の場所を探している攻撃者に対して見つかりにくくなり、セキュリティが高まります。
サイトを複数運営する場合のディレクトリ整理
1つのドメインで複数のWordPressサイトを運営する場合も、サブディレクトリを使ってサイトごとにルートディレクトリを区切ることが推奨されます。
- public_html/site1/
- public_html/site2/
この構成にすることで、サーバー内のファイルを整理しやすくなり、管理がしやすくなります。
また、サイトごとにディレクトリが分かれているため、万が一、1つのサイトにトラブルが発生しても他のサイトに影響を与えにくくなります。
WordPressのルートディレクトリ確認方法と設定方法まとめ
この記事では、「WordPressのルートディレクトリってどこにあるの?」という疑問を解消し、ファイル設定の手順を分かりやすく説明しました。
ルートディレクトリの場所は、契約しているレンタルサーバーによって異なりますが、一般的には「public_html」や「www」フォルダが該当します。
確実な場所を知りたい場合は、WordPressの「サイトヘルス」機能を利用して確認することもできます。
ファイル設定方法は、レンタルサーバーのファイル管理画面から行うか、FTPソフトを使用する2つの方法があり、レンタルサーバーのファイル管理を利用するのが手軽でおすすめです。
ルートディレクトリに認証ファイル(Googleサーチコンソール用やBing用)、または広告配信用のファイルを設定する際は、これらの方法を活用するとスムーズです。
さらに、ルートディレクトリとはサイト全体を管理する「親フォルダ」のことで、GoogleやBingなどの外部ツールに対してサイト所有者を証明するための重要な役割を担っています。
また、セキュリティ向上のためにルートディレクトリの構成を工夫することも覚えておくと良いでしょう。
以上の内容を参考にして、ルートディレクトリの場所やファイル設定をしっかりと理解し、より安全なサイト運営を目指しましょう。
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