サブドメインを別のサブドメインに移管する方法を解説

サブドメイン移管方法

「サブドメインを別のサブドメインに移管したいけど、何から始めたらいいのかわからない…」
「手順を間違えてデータが消えてしまったらどうしよう…」

そんな不安や悩みを抱えていませんか?

移管作業に慣れていない場合、見落としやミスが原因でサイトが正常に動作しなくなるリスクがあります。

しかし、正しい手順を知っていれば、こうしたトラブルを未然に防ぐことができます。

この記事では、私自身が試行錯誤を重ねて再現性を確保した移管方法を解説しています。

各手順には注意点を詳しく記載し、画像付きで説明していますので、初心者の方でも迷うことなく進めることができます。

この記事通りに作業を進めれば、安心してサブドメイン移管を成功させられるでしょう。

特に、シンレンタルサーバーを利用している方や、初めてサブドメイン移管を行う方に向けて書かれた内容です。

「確実に」「安全に」移管を終わらせたい方におすすめです!

今すぐこの記事を読み進めて、画像付きの手順に従って作業を始めましょう。

目次

1.ファイルデータのバックアップ

ファイルのバックアップ

まずはデータをバックアップします。

後の手順で、バックアップしたデータは移管先のドメインにアップロードするので大切に保管してください。

それでは、シンレンタルサーバーをもとにデータバックアップの手順を解説します。

1-1.ファイルのバックアップ

①シンレンタルサーバーのファイルマネージャーにログインします。

②サーバー上の public_html/サブディレクトリ名(またはサブドメインのファイルが保存されているディレクトリ)をダウンロードします。

ファイルのバックアップ手順1

③ダウンロードをクリックします。

ファイルのバックアップ手順2

④名前を付けて保存をクリックします。

ファイルのバックアップ手順3

⑤任意の場所にファイルを保存します。

ファイルのバックアップ手順4

⑥バックアップが完了しました。

後ほど、「3-3」の項でバックアップしたファイルを使用します。

1-2.データベース(MySQL)のバックアップ

①シンレンタルサーバーのファイルマネージャーにログインします。

②wp-confing.phpを開き、データベース名を確認します。

データベース(MySQL)のバックアップ手順1

wp-confing.phpの場所は、変更していなければ以下の場所にあります。

/メインドメイン/public_html/サブドンメイン/wp-confing.php

③シンレンタルサーバーのサーバーパネルにログインします。

④「データベース」>「MySQLバックアップ取得・復元」をクリックします。

データベース(MySQL)のバックアップ手順2

⑤「手動バックアップ」>「②で調べたデータベース名」選択し、「ダウンロードする」をクリックして、任意の場所にデータを保存します。

後ほど「3-1」の項でバックアップファイルを使用します。

データベース(MySQL)のバックアップ手順3

2.新しいサブドメインを準備

サブドメインの準備

移管先のサブドメインを作成します。

サブドメイン作成後に、ディレクトリが作成されたことを確認して、データベースを作成します。

2-1.サブドメインの設定

新しいサブドメイン(例:test.haru-art-design.com)をホスティングサービスのコントロールパネルで作成します。

シンレンタルサーバーでサブドメインを作成する方法は以下の記事を参考にしてください。

2-2.ディレクトリの確認

①シンレンタルサーバーのファイルマネージャーにログインします。

②新しいサブドメイン用に割り当てられたディレクトリを確認します(例:public_html/test)。

ディレクトリの確認手順1

2-3.新しいデータベースを作成する

①シンレンタルサーバーのサーバーパネルにログインします。

②「データベース」>「MySQL設定」をクリックします。

ディレクトリの確認手順2

③「MySQLデータベース設定」>「+データベースを追加」をクリックします。

ディレクトリの確認手順3

④データベースとメモを入力して、「追加する」をクリックします。

ディレクトリの確認手順4

⑤新しいデータベースが追加されました。

新しいデータベースの「ユーザー設定」をクリックします。

ディレクトリの確認手順5

⑥「+ユーザーを追加」をクリックします。

ディレクトリの確認手順6

⑦以下を入力して「追加する」をクリックします。

  • MySQLユーザーID:任意で設定
  • パスワード:任意で設定
  • メモ:何のデータベース化分かるようにメモする
ディレクトリの確認手順7

ユーザIDとパスワードは「3-1」、「3-3」で使うのでメモしておいてください。

⑧アクセス権所有ユーザーの設定が完了しました。

ディレクトリの確認手順8

2-4.WordPressのインストール

新しいサブドメインにWordPressをインストールします。

①シンレンタルサーバーのサーバーパネルにログインします。

②「WordPress」>「WordPress簡単インストール」をクリックします。

WordPressのインストール手順1

③「+WordPressを追加」をクリックします。

WordPressのインストール手順2

④以下の項目を入力します。

  • 対象ドメイン:サブドメインを追加するドメインを選択
  • サイトURL:新規作成したサブドメインを選択
  • ブログ名:サブドメインのブログ名
  • ユーザー名:WordPressログインID
  • パスワード:WordPressパスワード
  • メールアドレス:サブドメインで使うメールアドレス

ユーザーIDとパスワードは、「1-2」でバックアップしたデータベースを後ほどインポートする際に、古いサブドメインのものに上書きされます。

WordPressのインストール手順3

⑤以下の内容を設定します。

  • データベース:作成済のデータベースを利用するを選択
  • データベース名:「2-3」で作成したデータベースを選択
  • データベース用パスワード:「2-3」で作成したパスワードを入力
  • メモ:何用のサイトなのか分かるようにする
WordPressのインストール手順4

⑥プラグインのチェックを外して、「インストールする」をクリックします。

WordPressのインストール手順5

⑦サブドメインにWordPressがインストールできました。

WordPressのインストール手順6

3.データを新しいサブドメインに移行

データを新しいサブドメインに移行

3-1.データベースのインポート

バックアップしたファイルを、新しいサブドメインのディレクトリにアップロードします。

①シンレンタルサーバーのサーバーパネルにログインします。

②「データベース」>「phpmyadmin」をクリックします。

データを新しいサブドメインに移行手順1

③ログアウトします。

データを新しいサブドメインに移行手順2

④新規で作成したデータベースにログインします。

データを新しいサブドメインに移行手順3

⑤画面右の「新規追加したデータベース名」を選択し、インポートをクリックします。

データを新しいサブドメインに移行手順4

⑥「1-2」でバックアップしたSQLファイルを選択し読み込みます。

データを新しいサブドメインに移行手順5

⑦画面を下にスクロールして、インポートをクリックします。

データを新しいサブドメインに移行手順6

⑧「インポートは正常に終了しました」と表示されれば、データベースのインポートが完了です。

データを新しいサブドメインに移行手順7

3-2.サイトアドレスの変更

新しいデータベースに移管前のバックアップファイルをインポートした状態では、WordPressのサイトアドレスが古いサブドメインのままになっています。

このままでは、新しいドメインをブラウザで開いた際に、古いサイトにリダイレクトされてしまいます。

そのため、WordPressのサイトアドレスを新しいアドレスに修正する必要があります。

具体的には、データベース内の「wp_options」と「wp_posts」の2つに登録されているアドレスを全て修正します。

では、その手順を解説します。

①phpmyadminで先ほどインポートしたデータベースを選択して、右画面を下にスクロールし「wp_options」を見つけたらクリックします。

サイトアドレスの変更手順1

②「siteulr」と「home」の編集ボタンをクリックして、新しいドメインのURLに変更します。

サイトアドレスの変更手順2

③URLを変更して実行をクリックします。

サイトアドレスの変更手順3

④サイトURLが新しいサブドメインに変更されました。

「wp_options」の「siteurl」と「home」のURLを変更することにより、移管前のサイトにリダイレクトされる不具合は解消されました。

サイトアドレスの変更手順4

⑤「wp_posts」も同様にサイトアドレスを修正します。

サイトアドレスの変更手順5

⑥「quid」に表示されている古いアドレスをすべて編集します。

サイトアドレスの変更手順6

3-3.ファイルのアップロード

①シンレンタルサーバーのファイルマネージャーにログインします。

②サブドメイン内のファイルやフォルダをすべて削除します。

ファイルのアップロード手順1

②アップロードをクリックします。

ファイルのアップロード手順2

③「フォルダを選択」をクリックして、1-1でバックアップしたフォルダを選択し、アップロードをクリックします。

ファイルのアップロード手順3

④アップロードしたzipファイルを展開します。

ファイルのアップロード手順4

⑤展開をクリックします。

ファイルのアップロード手順5

⑥ディレクトリの階層調整を行います。

展開したすべてのファイルとフォルダを選択して、サブディレクトリにドラッグ&ドロップします。

ファイルのアップロード手順6

⑦アップロードしたzipファイルと、展開時に生成したフォルダは不要なので削除します。

ファイルのアップロード手順7

⑧ファイルのアップロードが完了しました。

3-4.wp-config.phpの更新

次に行う手順は、「wp-config.phpの設定を確認・更新する」 です。

wp-config.phpは、WordPressがデータベースと通信するために必要な情報が保存されています。

移行後の新しいデータベース情報を正しく設定しないと、サイトが動作しません。

①シンレンタルサーバーのファイルマネージャーにログインします。

②wp-config.phpを選択し編集をクリックします。

デフォルトでは以下の場所に保存されています。

メインドメイン/public_html/サブドメイン/wp-config.php

wp-config.phpの更新手順1

③以下の情報を新しいデータベースの内容に置き換えて更新ます

2-3で作成したデータベースの情報に変更します。

変更箇所変更する内容
define( ‘DB_NAME’, ‘新しいデータベース名’ )新しいデータベース名
define( ‘DB_USER’, ‘新しいユーザー名’ )新しいMySQLユーザー名
define( ‘DB_PASSWORD’, ‘新しいパスワード’ )新しいパスワード
define( ‘DB_HOST’, ‘localhost’ )通常は ‘localhost’
wp-config.phpの更新手順2

④不正アクセス防止のため、wp-config.phpのパーミッション設定を400に変更します。

wp-config.phpを選択してパーミッション設定をクリックします。

wp-config.phpの更新手順3

サーバーの動作が不安定になる場合は、440または600に変更しましょう。

⑤オーナーのみ読み取り設定にチェックして、パーミッションの数値が400になっていることを確認して変更をクリックします。

wp-config.phpの更新手順4

⑥wp-config.phpの権限が400になりました。

オーナー以外がアクセスできないようになり、セキュリティ性が向上しました。

wp-config.phpの更新手順5

4.サブドメイン移管後の動作確認と古いサブドメインのデータ削除

サブドメイン移管後の動作確認と古いサブドメインのデータ削除

サブドメインを新しいドメインに移管後、サイトが正常に動作することを確認しましょう。

また、ログインするには移管前のIDとパスワードとなるので修正が必要です。

最後に不要になったサブドメインはリダイレクトが必要なければ削除します。

リダイレクトが必要であれば半年から1年の期間、そのままの状態にしておきます。

4-1.サブドメインにログインする

①新規作成したサブドメインをブラウザで検索して動作確認をしましょう。

移管前のサイトが再現できているか確認します。

WordPressのログインIDとパスワードは移管前のものを使います。

②URLが「https://」になっておりSSL化できているか確認します。

4-2.ユーザーの追加

WordPressにログインするユーザーを更新します。

これまでの設定では、移管前のログインIDとパスワードになっているため、新規でユーザーを追加し、古いユーザーは削除します。

①WordPressの管理画面にログインします。

WordPressのログインIDとパスワードは移管前のものを使います。

②「ユーザー」>「新規ユーザーを追加」をクリックします。

ユーザーの追加手順1

③以下の項目を入力し「新規ユーザーを追加」をクリックします。

  • ユーザー名:ログインID
  • メール:パスワード再設定用メール
  • パスワード:ログインパスワード
  • 権限グループ:管理者を選択
ユーザーの追加手順2

4-3.移管前のユーザーを削除

移管前のサブドメインはセキュリティ上、削除しておきます。

①「4-2」で作成したユーザーでログインし、移管前のユーザーを削除します。

ユーザーの追加手順3

⑤「すべてのコンテンツを以下のユーザーのものにする」にチェックを入れ、「削除を実行」をクリックします。

必ず「すべてのコンテンツを以下のユーザーのものにする」を選択してください。間違えるとサイトが壊れます。

ユーザーの追加手順4

⑥「削除」をクリックします。

ユーザーの追加手順5

⑦不要なユーザーが削除されました。

4-4.リダイレクト設定

必要に応じて、元のサブドメインから新しいサブドメインへのリダイレクトを設定しましょう。

リダイレクトとは、古いURLにアクセスしたユーザーや検索エンジンを自動的に新しいURLへ転送する仕組みです。

例えば、移管前のドメインにおいて、.htaccessファイルを編集して「301リダイレクト」を設定します。

この際、移管前のドメインは最低でも6カ月から1年間リダイレクト用に保持しておくことが推奨されます。

ただし、サイトが公開されておらず、影響がない場合は、すぐに削除することも可能です。

以下に、.htaccessを使用したリダイレクト設定の手順を解説します。

①シンレンタルサーバーのファイルマネージャーにログインします。

.htaccessを編集します。

通常.htaccessは以下のディレクトリにあります。

メインドメイン/public_html/サブドメイン/.htaccess

リダイレクト設定手順1

③.htaccessに以下のコードを追加して更新します。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^shop.haru-art-design.com$ [NC,OR]
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www.shop.haru-art-design.com$ [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://test.haru-art-design.com/$1 [L,R=301]

追加する位置は、.htaccessの先頭です。

ドメインは、あなたのドメインに置き換えてください。

shop.haru-art-design.com)→あなたの古いサブドメイン

test.haru-art-design.com)→あなたの新しいドメイン

リダイレクト設定手順2

4-5.古いサブドメインの削除

リダイレクトが必要ない場合、古いドメインを削除します。

基本的には、半年から1年後に削除することを推奨します。

①シンレンタルサーバーのサーバーパネルにログインします。

②「WordPress」>「WordPress簡単インストール」をクリックします。

古いサブドメインの削除手順1

③削除したいドメインのゴミ箱マークをクリックします。

古いサブドメインの削除手順2

④「アンインストールする」をクリックします。

WordPressのファイルが削除されました。

古いサブドメインの削除手順3

⑤「データベース」>「MySQL設定」をクリックします。

古いサブドメインの削除手順4

⑥削除したいデータベースのゴミ箱マークをクリックします。

古いサブドメインの削除手順5

⑦「削除する」をクリックします。

お疲れ様でした。

すべての作業が完了しました。

また、サブドメインを設定していない方は以下の記事を参考にしてください。

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